- 2025.11.11
- 『藻の月』BLOG
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約45億年もの前の話……。 まだ若かった地球に 火星くらいの大きさの天体、 “テイア”と呼ばれる惑星がぶつかった。 その瞬間、地球と“テイア”の一部が 溶けた岩石として宇宙空間に飛び散り、 やがて、その破片が集まって 大きなひとつの“塊り”になる。 その生まれたばかりの“塊り”は、 地球からわずか2 […]
- 2025.10.25
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すっかりと秋めいてきた。 いや、ひとっ飛びに12月の気温なのだという。 夏が好きなので寂しい気もするが、 今年の暑さはちょっと度が過ぎていた気がする。 そこに身内の不幸と 僕自身のコロナや骨折が重なり、 いびつな団子になって転がって来たので、 それらにぶつかりながら過ごしていたら、 あっという間に夏 […]
- 2025.08.18
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地元の整形外科に行った。 宮崎の医師からもらった CDRと診断書を持参してである。 「手術好きの先生なら(手術を)やるかもしれないから、嫌ならしっかりとした意思表示をしてください」 そう言いながら 宮崎の髭ズラ医師はニヤッと笑った。 それを思いだすと 真夏の景色がグニャっとゆがむ。 それにしても暑す […]
- 2025.08.01
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伯母が他界した。 通称、アッコさんである。 訃報を受け、 急いで羽田から宮崎へと飛んだ。 ある程度の覚悟はしていたが、 現実はいつも突然すぎると思う。 宮崎駅の改札口で懐かしい顔に会う。 ウチの奥さんだった。 実は彼女はこの3年間、 東京と宮崎を往復していたのだ。 そして、ついに今年の春からは、 通 […]
- 2025.07.02
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先週の土曜はなんだか不思議な夜だった。 国立・地球屋での藻の月のLIVEだったのだが、 地に足が着いていないような 妙にうわずった夜だったのだ。 これは単に個人的な感覚なのだが、 夏のはじめはいつもそうなる気がする。 梅雨と夏の狭間に吹く風で 一瞬、心が浮いたようになる。 5時になっても昼のように […]
- 2025.06.17
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西荻のアナログ天国に行って来た。 駅から少し歩くが散歩だと思えばよい。 店はなかなかに落ち着く雰囲気があった。 これは主観だが、 下北沢のときよりも居心地がいいと思うのだ。 好きなレコードをかけて(もらって) 何か飲みながら絵でも描こうか、 という気になってくる。 高校生の頃はロック喫茶や 自宅で毎 […]
- 2024.11.04
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飯能にあるカノンのスタジオは 名栗川の上流に位置している。 以前はレンが住んでいたのだが、 今年からはカノンが引き継いだ。 川の畔に連なる集落を行くと 年季の入った古民家が現れるので、 小さな坂を下りて車を停める。 近所との境目のない庭を行き、 玄関の引き戸を開けると 屈託のない笑顔で彼女が迎えてく […]
- 2024.08.29
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高木親(たかぎ ちかし)こと、 チカちゃんに初めて会ったのは、 東芝EMIと契約する少し前だったと思う。 たぶん、『ボ・ガンボズ』のDr.Kyonの 紹介ではなかっただろうか。 彼らと同じく京都出身で、 『ギャンブル・ホーンズ』という ホーン・トリオで活動していたところを、 チカちゃんだけが『TEA […]
- 2024.08.18
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あたまの中で蝉の声がする。 目まいがするような めくるめく夏の景色に 忘れられない想いたちが、 ぷかぷかと浮いているようだ。 僕にとって若い頃の夏の楽しみ方は ゆらゆらと揺れている 蜃気楼のような景色を眺めることだった。 暑い暑いと言いながら華やぐ街で遊び、 海や森に避難して 浮世の垢を捨て去ること […]
- 2024.07.24
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10年ほど前になるだろうか。 家の階段を上がっていると、 「トシ!」 という声が突然に聞こえた。 数段先を上がっていた妻が 驚いた顔をして振り返る。 「えっ! 冨士夫?!」 そう、冨士夫(山口冨士夫)なのだ。 いや、正確には冨士夫の声なのである。 彼は何処かからコチラを見ているのだろうか? アチラの […]