第7怪『夏の終わり2021』
- 2021.09.03
- 未分類
- TEARDROPS, THE FOOLS, ウィスキーズ, カノン, シーナ&ロケッツ, ジョージ, すばらしか, よもヤバ話, ロックバンド, 久保田麻琴, 山口冨士夫, 藻の月, 青木真一, 高円寺, 高円寺バンド, 鮎川誠
毎年、夏が始まるときには、
沸き立つような波の景色を想像する。
鳴きはじめた蝉の声にワクワクとし、
思いがけないほどの
陽気な時間に出逢う気がするのだ。

それに比べ、夏の終わりは妙にもの寂しい。
想いもしなかった哀しみを呑み込んで、
静かに波が引いて行くのを眺めたとき、
何もかもが終わっていく気がするのである。
思わず物想いにふけり、
ふっと、気がつくと鈴虫が鳴いている。
子供たちの遊び声が止み、
早まった日暮れのなかで
浅い夢から覚める気分なのだ。
去年から始まった特別な夏は、
自分たちが大切にしている
あらゆるものを奪おうとして、
ほんの少しの油断をついてくる。
決して足元をすくわれて
波にのまれてはならない。
国も行政もあてにはできないから、
自分たちのチカラで
なんとかするしかないのである。
地元でワクチンを打ってくれる
わりと美人の我が担当医が、
コチラの血圧を測りながら
真剣な顔をしたかと思うと、
実にアッサリと言った。
「コロナにかかったら入院も何もできないからね!絶対にかからないようにお願いしますよ」
実に正直で的確なお言葉である。
国も地域もハッキリとそう言えばいいのだ。
出来る事を明確にしてくれれば、
僕らも後悔しない身の振り方を
決定できるのだから。
……………………………………
ずっと昔に観た
『ランブルフィッシュ』という映画で、
主人公のミッキーロークが、
「畜生、俺にはあと何回残ってるんだ?俺にはあと35回の夏しかないんだ」
という台詞を吐いたシーンが
印象的だったのを覚えている。
当たり前のように足し算だった人生が、
あるところから引き算になっていく切なさを
ひしひしと感じたのかも知れない。
若いときは、いちにちが次の日に
重なるような日々だった。
愉しい時間は永遠に思え、
欲望も刹那的だった気がする。
それが、時を重ねるに連れて、
そうも言ってはいられない現実に気づくのだ。
さて、今年も夏が終わっていく。
さまざまな想いを飲み込んで
波が引いていくのを眺めるとき、
いったい何を想えばいいというのか?
雨が降り、夏のほてった想いを冷やす。
心の持ち方次第で、
これからの僕らの運命は良くなるのだろう。
今はすべての人に幸運を。
そう願うばかりである。
(2021/09/03)
PS.

どーも今年の夏は暗い。
ついつい沈んでしまうのだ。
やるべきことをやらずに、
ぼうっと、雲を眺めてしまう気分なのである。
でも、そうそう、
藻の月のネット・ショップを作ってみた。
『monomono moon』という。
https://monomonotsukimoon.stores.jp
CD『Casualisumus』の販売のための
ネット・ショップなのだが、
これから、色々なアイテムを作って
発表していこうと思っているのです。

音楽でも聴いて楽しもう!
それが一番の特効薬なのだ!
ということで、
皆さん、よろしくお願いいたします。
では、良い夏の終わりを。
そして、明るい初秋をお迎えください。
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