第18怪『花はどこへ行った』
- 2022.03.13
- 未分類
- Magical Lizzy Band, RANGSTEEN, Ready Bug, TEARDROPS, THE BEGGARS, THE FOOLS, ウィスキーズ, カノン, シーナ&ロケッツ, すばらしか, マンホール, よもヤバ話, 久保田麻琴, 山口冨士夫, 藻の月, 青木真一, 高円寺, 高円寺バンド, 鮎川誠
ついに3月になった。
だんだんと暖かくなってくる。
枯れ木にも春芽が出ているのがわかる。
小さく縮こまった想いが、
大きく伸びをする季節なのだろう。

だけど、いつもなら
ウキウキする季節の変わり目が、
なんだかモヤモヤとしている。
世界中が酷い仕打ちにあって、
やっとのことで支えあっているこの時間に、
自分のことだけを考える輩がいるのは
とても不幸なことだと思う。
どんなに理屈をこねようが、
戦争は人殺しなのだ。
心からやめて欲しいと願うばかりである。

そんな、鬱々とした気分を抱えながら、
魔法の街、高円寺へと出向いた。
東口から繁華街に入り込んで行くと
何十年間も変わらない風景が行き交う。
これだけフリークな人種が
時代ごとに循環している街も珍しい。
かつて若者だった高齢者や、
いつの間にか中年になった
自由人たちが街を闊歩し、
新しく登場したZ世代を引き入れながらも、
いつの日も活気に満ちているのである。
8時を過ぎていたからだろう。
半分シャッターが下りている
狭い階段を登って行くと、
店の中から笑い声が聞こえてきた。
その声はドアを開けた
左側のテーブルに陣取っていた
Monotsukiのメンバーたちだった。
″あけましておめでとう″
と言うにはあまりに遅すぎる。
今年になって初顔合わせなのだ。
「みんな、元気かい?」
と言うと、
「元気になったの?」
と言う応えがカノンから返ってきた。
そう、オイラはオミクロンだったのだ。
″気をつけてください″と忠告して、
自分自身がハマるという
典型的な不注意人間なのであった。
久しぶりにメンバーが揃ったからだろうか、
ジョージはワインを飲みながら愉しそうだ。
レンは日本の西側を旅して周り、
九州まで行って来たのだとか。
なんだか貫禄がついて頼もしい。
カノンは相変わらず元気いっぱいで、
安井はすでに酔っ払っていた。

この世には様々な不条理な出来事があるが、
音楽そのものはなにごとにも変え難い。
経済がなんだ、
人種がなんだ、
歴史がどうしたって?
何のプライドが必要なのか教えてくれ!
チャミスルをチビチビやりながら
明日のことを考えてみる。
明日は晴れるんだろうか?
暖かくなるのだろうか?
好きな音楽が聴ければいい。
それだけで充分だと思うのである。
ピート・シンガーが作り、
PPMやジョーン・バエズが歌ってヒットした
『花はどこへいった』という
世界で最も有名な反戦歌は、
もともと『ウクライナ』の素朴な民謡が
ベースになっているという。
音楽がどこまで人の心を
動かせるのかわからないが、
少なくとも哀しみと
共鳴できるものだと信じている。
(2022/03/13 亡き母の誕生日)

藻の月/ 2022年始動!
3月27日(日) 高円寺ShowBoat
18:00 open 18:30 start
前売2500 当日2800
『反戦の3Band』
藻の月
RANGSTEEN
マンホール
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