Magical Lizzy Band

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第38怪『鮎川誠さんを偲ぶ』

クルマで渋谷に行くときに 井の頭通りを選択すると、 必然的に代田橋の駅前を通る。 もう何百回も通過した風景だが、 実際に駅に降り立つのは初めてだった。 駅からの階段を上がると Goodlovinのコイワイくんが 二日酔い顔でたたずんでいた。 「大丈夫か?今日は朝まで呑んでたんだろ?!」 捨てられた犬 […]

第37怪『ドッペルゲンガー』

20年以上も前になるだろうか、 僕は友人と出版社を作った。 友人は編集会社を経営していて、 僕はデザイン事務所をやっていたので、 合体して出版社をやれば 作りたい本を自由に出せると思ったのだ。 ところが、 遥か沖には″出版不況″という 大きな津波が顔を覗かしていた。 そんなことは気にもせず、 僕らは […]

第36怪『Magical Lizzy Band』

カノンのカウベルを持って地球屋に出向いた。 カノンが去年のイブに ShowBoatに忘れて行ったからである。 カウベルといえば、 高一のとき、母親の勤めていた 某都立高校の文化祭を見に行った際、 体育館のステージに ストーンズ風の学生バンドが 現れた時のことを思い出す。 カウベルのリズムと共に ″ホ […]

第35怪『縁“えん”は異(不思議)なもの』

「運転手さんは、今どこらへんですか?」 いきなり、某駅から乗せたお客さんに訊かれた。 「えっ!?」 青梅街道を右折したばかりのところである。 「あのっ…、此処は、その、青梅街道を南阿佐ヶ谷に向かって……」 と言う返答に お客さんが言葉をかぶせてきた。 「そうじゃなくてね、ぜんぜん違うはなし。私はね、 […]

第34怪『Good Times Bad Times』

新年も2週目となると 今年は何をしようかと考え始める。 毎年考えるのだが、 4週目には全て忘れている事が多い。 (ボケジジイか!?) 若い頃は夢と希望に見栄が重なり、 けっこうな目標を設定したりするのだが、 人生もベテランになってくると、 まずは健康であることに感謝したりして ついつい刹那的に喜んで […]

第32怪『夢のベクトル』

藻の月を眺めながら2年余りが過ぎた。 僕は何かとこじつけて 物事を考えるのが好きなので、 月の満ち欠けとバンドを引っ掛けて (藻の月の)LIVEを行おうと想ったのだが、 感染症が世間に蔓延したこともあり、 思い通りにはいかなかった気がする。 冬が過ぎ春になり、 浮き足立つ気持ちで夏を迎え、 秋になる […]

 第30怪『フールズ/フリーダム』

すっかりと秋めいた気分になると、 何かが終わるような 妙なざわめきが浮かんでくる。 真夏の猛暑の景色では、 汗だくになって蠢いている自分がいた。 まるで目の前しか見えていないかのように 夢中になって身体と心を動かしているのだ。 初めてフールズを見たのは そんな季節の真っ只中だった。 空はとても蒼くて […]

第29怪『夜の海』

若い頃は何かと夜の海に行った。 北鎌倉に住んでいた頃の話である。 チャリンコでギコギコと由比ヶ浜まで行き、 浜辺に座って暗い波間を眺めるのだ。 暗闇に目が慣れてくると、 黒から青からグレーまで、 実にさまざまな暗さが見えてくる。 風の心地良さも相まって 暗い世界から明るい未来を 想像するように、 じ […]

第28怪『残暑お見舞い』

サミー前田から写真が届いた。 『シーナ&ロケッツ』にゲスト参加 したころの冨士夫が写っている。 場所は日比谷の野音、 ’86年の内田裕也さん主催の イベントでのワンショットなのだ。 この頃の冨士夫はまだ30代後半である。 (さすがに若い) ’86年の6月といえば、 […]

第27怪『お盆のちょっとこわい話』

お盆なのに台風である。 雷まで鳴っているので複雑な気分だ。 こんな日はだらっとしているのがいい。 こわぁ〜い話でも思い浮かべながら…。 『其の一 首都高速』 若い頃、芝浦に会社があった。 最寄りの駅は田町である。 アルファレコードの裏側にあり、 某広告代理店の制作会社であった。 当たり前のように深夜 […]

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