Ready Bug

1/2ページ

第49怪『お盆のちょっと怖い話 3回目』

10年ほど前になるだろうか。 家の階段を上がっていると、 「トシ!」 という声が突然に聞こえた。 数段先を上がっていた妻が 驚いた顔をして振り返る。 「えっ! 冨士夫?!」 そう、冨士夫(山口冨士夫)なのだ。 いや、正確には冨士夫の声なのである。 彼は何処かからコチラを見ているのだろうか? アチラの […]

第43怪 お盆のちょっとこわいはなし

エクトプラズムを見たのは中2の時、 14歳の夏休みに行った従兄弟の部屋だった。 最初は煙草の煙かと思ったんだ。 モヤァっとした煙が 顔面1メートルくらいの空中に現れ、 ふわふわと漂っていた。 でもおかしい、 煙草なんか誰も吸わないし、 ぼくは不良にはなりたがったが まだ、煙草は吸いたくなかった。 身 […]

第42怪『親父の夏』

夏になると親父を思い出す。 白いランニングを着て、 ステテコを履いて近所を出歩いていた。 いま、そんな格好でフラフラしていたら、 即、セクハラ職質である。 しかし、当時のおっさんたちの夏は、 上半身が裸であった。 暑くて家に中にいられないので、 玄関脇の縁台にでも座り、 うちわでパタパタと突き出た腹 […]

第36怪『Magical Lizzy Band』

カノンのカウベルを持って地球屋に出向いた。 カノンが去年のイブに ShowBoatに忘れて行ったからである。 カウベルといえば、 高一のとき、母親の勤めていた 某都立高校の文化祭を見に行った際、 体育館のステージに ストーンズ風の学生バンドが 現れた時のことを思い出す。 カウベルのリズムと共に ″ホ […]

第34怪『Good Times Bad Times』

新年も2週目となると 今年は何をしようかと考え始める。 毎年考えるのだが、 4週目には全て忘れている事が多い。 (ボケジジイか!?) 若い頃は夢と希望に見栄が重なり、 けっこうな目標を設定したりするのだが、 人生もベテランになってくると、 まずは健康であることに感謝したりして ついつい刹那的に喜んで […]

 第30怪『フールズ/フリーダム』

すっかりと秋めいた気分になると、 何かが終わるような 妙なざわめきが浮かんでくる。 真夏の猛暑の景色では、 汗だくになって蠢いている自分がいた。 まるで目の前しか見えていないかのように 夢中になって身体と心を動かしているのだ。 初めてフールズを見たのは そんな季節の真っ只中だった。 空はとても蒼くて […]

第29怪『夜の海』

若い頃は何かと夜の海に行った。 北鎌倉に住んでいた頃の話である。 チャリンコでギコギコと由比ヶ浜まで行き、 浜辺に座って暗い波間を眺めるのだ。 暗闇に目が慣れてくると、 黒から青からグレーまで、 実にさまざまな暗さが見えてくる。 風の心地良さも相まって 暗い世界から明るい未来を 想像するように、 じ […]

第27怪『お盆のちょっとこわい話』

お盆なのに台風である。 雷まで鳴っているので複雑な気分だ。 こんな日はだらっとしているのがいい。 こわぁ〜い話でも思い浮かべながら…。 『其の一 首都高速』 若い頃、芝浦に会社があった。 最寄りの駅は田町である。 アルファレコードの裏側にあり、 某広告代理店の制作会社であった。 当たり前のように深夜 […]

第26怪『暑い夏/冨士夫の誕生日』

夏真っ盛りである。 あきれるほどの暑さなのだ。 うだるような蝉の声からは ″あツィ〜 ツィ〜″ と聞こえてくるよーな気がする。 たまらず高円寺のサブストアに逃げ込んだら、 ジョージと仲の良いHが 澄まし顔でたたずんでいた。 この2人はほんとうに仲が良いのだ。 もうずうっと前からの付き合いであるらしい […]

第25怪『九州』

所用があり、九州に行って来た。 実に30年振りである。 思い返せば最後に行ったのは TEARDROPSのツアーだったのだ。 あの時は確か、 メンバー3人を前乗りさせ、 体調が不安定だった冨士夫を ギリギリまで調整してから飛び立った。 羽田まで向かうタクシーが🚖 首都高で渋滞に巻き込まれ、 ほとんど最 […]