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山口冨士夫とよもヤバ話/番外編 第24怪『よもすえさん』

むかしむかし、 何かあるとすぐに冨士夫は、 「そんなことすると、“よもすえさん” だろ!」 って言っていた。 物事を否定的に捉える時の ただの慣用句として使っていたのである。 もちろん、軽いジャブのようなもので、 笑いながら頭をコツンとやるような感じ、 “あきれちゃうね” と同じ意味合いだと僕は思っ […]

第23怪『ゴールデンウィークにゴールデン街で呑む』

青ちゃんが逝ってから、 早いもので8年が経つという。 冨士夫ときたら、 来年が10周忌なんだとか。 月日が経つのが早すぎて唖然とする。 青ちゃんの愛妻・ミホが ゴールデン街で一日BARをやると言うので、 出向くことにした。 夜の歌舞伎町の風景は、 春風に舞う蝶の群れの如きである。 若者が浮かれ翔んで […]

第21怪『桜吹雪』

桜が咲いた。 青空にゆらりと揺れている。 と思ったら、 あっという間に散ってしまうのだ。 ″さようなら、よい春をお迎えください″ とでも言うように、 春の嵐のような風が吹き、 時には意地悪な雨に打たれ、 つかの間の浮かれ心は終わるのである。 子供の頃は桜の開花に さしたる意識もなかった。 至る所にあ […]

第20怪『サブスク』

2年も前の話になる。 藻の月のレコーディングのとき、 その時点で急遽参加することになったレンに、 「サブスクはどうするんですか?」 と訊かれて、 「やるよ」 と反射神経で答えたのだが、 ″サブスクってなんだっけ?″ と思った。 その時点で、脳内に記憶している 単語ではなかったのである。 (笑ってくだ […]

第19怪『マンホールのクヤ』

クヤと呑むのは楽しい。 弱いくせに飲みたがるからだ。 乾杯をして小1時間もすると調子が良くなる。 「酔っ払ってるんだろ?」 「まだっスよ!そんなことあるはずないじゃないですか!」 そう言いながら小突いてくる。 明らかに酔っているのだ。 ソーシャルディスタンスも へったくれもあったもんじゃない。 でか […]

第18怪『花はどこへ行った』

ついに3月になった。 だんだんと暖かくなってくる。 枯れ木にも春芽が出ているのがわかる。 小さく縮こまった想いが、 大きく伸びをする季節なのだろう。 だけど、いつもなら ウキウキする季節の変わり目が、 なんだかモヤモヤとしている。 世界中が酷い仕打ちにあって、 やっとのことで支えあっているこの時間に […]

第15怪 番外編/山口冨士夫とよもヤバ話『MAKIの思い出』

最近、よく冨士夫の夢をみる。 相変わらずマネージャーとして いろいろな問題に直面しているのだ。 先日などはセブンイレブンから 生配信する予定があり、 やけに暗い店内のカウンターの 奥にいる店長らしき老人に、 「今からここで生LIVE配信をしてもよろしいですか?」 と訊いていた。 セブンイレブンのカウ […]

第12怪『ジョンの魂』

久しぶりに軽井沢に行って来た。 何十年振りかである。 初めては高校生のとき、 学校帰りにそのまま貸別荘に行ったのだった。 首謀者は誰だったのか覚えていないが、 18歳になり免許を取ったばかりの輩が 学校まで車を乗り付けていて、 3台に分乗して向かったのであった。 確か10人くらいは居たと思う。 高専 […]

第4怪『WCとパクチー』

人生で初めてパクチーを食したのは、 石黒の経営するBAR『WC?』だった。 (店の名前が『WC?』だったので、よくトイレと間違えて入って来る客もいた。まぁ、軽いジョークなんだろうけど…) もう30年近く前のことである。 夜遅く1人で行った時に、 「はら減ってねぇか?」 と気を利かせた石黒が 出してく […]