THE BEGGARS

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第34怪『Good Times Bad Times』

新年も2週目となると 今年は何をしようかと考え始める。 毎年考えるのだが、 4週目には全て忘れている事が多い。 (ボケジジイか!?) 若い頃は夢と希望に見栄が重なり、 けっこうな目標を設定したりするのだが、 人生もベテランになってくると、 まずは健康であることに感謝したりして ついつい刹那的に喜んで […]

第32怪『夢のベクトル』

藻の月を眺めながら2年余りが過ぎた。 僕は何かとこじつけて 物事を考えるのが好きなので、 月の満ち欠けとバンドを引っ掛けて (藻の月の)LIVEを行おうと想ったのだが、 感染症が世間に蔓延したこともあり、 思い通りにはいかなかった気がする。 冬が過ぎ春になり、 浮き足立つ気持ちで夏を迎え、 秋になる […]

第31怪『親父の命日』

実に私ごとなのだが 今年も親父の命日が近づいている。 毎年、この季節になると思い出すのだ。 親父が逝ったその年は 色々な意味で人生の分岐点だったので、 今でも印象深く残っているのかもしれない。 余命二ヶ月と告げられた親父の時間は、 10月の時点で半年近く延長されていた。 僕は毎日親父の病室に通ってい […]

 第30怪『フールズ/フリーダム』

すっかりと秋めいた気分になると、 何かが終わるような 妙なざわめきが浮かんでくる。 真夏の猛暑の景色では、 汗だくになって蠢いている自分がいた。 まるで目の前しか見えていないかのように 夢中になって身体と心を動かしているのだ。 初めてフールズを見たのは そんな季節の真っ只中だった。 空はとても蒼くて […]

第29怪『夜の海』

若い頃は何かと夜の海に行った。 北鎌倉に住んでいた頃の話である。 チャリンコでギコギコと由比ヶ浜まで行き、 浜辺に座って暗い波間を眺めるのだ。 暗闇に目が慣れてくると、 黒から青からグレーまで、 実にさまざまな暗さが見えてくる。 風の心地良さも相まって 暗い世界から明るい未来を 想像するように、 じ […]

第26怪『暑い夏/冨士夫の誕生日』

夏真っ盛りである。 あきれるほどの暑さなのだ。 うだるような蝉の声からは ″あツィ〜 ツィ〜″ と聞こえてくるよーな気がする。 たまらず高円寺のサブストアに逃げ込んだら、 ジョージと仲の良いHが 澄まし顔でたたずんでいた。 この2人はほんとうに仲が良いのだ。 もうずうっと前からの付き合いであるらしい […]

山口冨士夫とよもヤバ話/番外編 第24怪『よもすえさん』

むかしむかし、 何かあるとすぐに冨士夫は、 「そんなことすると、“よもすえさん” だろ!」 って言っていた。 物事を否定的に捉える時の ただの慣用句として使っていたのである。 もちろん、軽いジャブのようなもので、 笑いながら頭をコツンとやるような感じ、 “あきれちゃうね” と同じ意味合いだと僕は思っ […]

第23怪『ゴールデンウィークにゴールデン街で呑む』

青ちゃんが逝ってから、 早いもので8年が経つという。 冨士夫ときたら、 来年が10周忌なんだとか。 月日が経つのが早すぎて唖然とする。 青ちゃんの愛妻・ミホが ゴールデン街で一日BARをやると言うので、 出向くことにした。 夜の歌舞伎町の風景は、 春風に舞う蝶の群れの如きである。 若者が浮かれ翔んで […]

第21怪『桜吹雪』

桜が咲いた。 青空にゆらりと揺れている。 と思ったら、 あっという間に散ってしまうのだ。 ″さようなら、よい春をお迎えください″ とでも言うように、 春の嵐のような風が吹き、 時には意地悪な雨に打たれ、 つかの間の浮かれ心は終わるのである。 子供の頃は桜の開花に さしたる意識もなかった。 至る所にあ […]

第20怪『サブスク』

2年も前の話になる。 藻の月のレコーディングのとき、 その時点で急遽参加することになったレンに、 「サブスクはどうするんですか?」 と訊かれて、 「やるよ」 と反射神経で答えたのだが、 ″サブスクってなんだっけ?″ と思った。 その時点で、脳内に記憶している 単語ではなかったのである。 (笑ってくだ […]